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数年前の夏。
まだいのりがこの学園に来る前の事。 期末試験も終わり、夏休みへの期待に胸を膨らませているいのりに、降って湧いた突然のイベント。 「ねえ、いのり」 「はい?」 「良かったら、うちの別荘で勉強会でもしません?最初にぱーっと宿題を片付けて、残りはゆっくりと過ごしましょう」 「それは、直接的に言うと”別荘に招待する代わりに、宿題の面倒を見てくれ”という事ですか」 「……その通りよ」 基督系ミッションスクールに通っていたいのりは、学校一のお嬢様”まどか”のお誘いで楽しい別荘ライフを過ごす事になったのだった。 別荘に集った仲間達、総勢13名。 「ほえー」 ギラギラと照りつける太陽に、麦わら帽子を被り直す。 「いやー、まさか」 「てっきり別荘って山の中にあると思ってたけど」 「ねえ」 「……何ですの。島では不服ですか」 カリブ海に浮かぶ小さな島に、彼女らは来ていたのだった。 迎えの船は二週間後。 この島に残ったのは、お嬢様以下学友とメイドが一人。 「よーし!遊びましょう!」 「え、宿題は」 「最初の一週間は遊んで、飽きたら勉強っ!」 「ええー」 走り出す学友に苦笑しつつ、いのりは後を付いて行く。 ”……【入植】は終わりました。続いて【開墾】に移ります” 船舶無線で誰かと話すメイドの声に、気付くものはいなかった。 ”ええ、司教。全て順調です。【畑は耕された】……種を蒔きます” ”高熱、せん妄……典型的な熱病の症状ですね。医師を手配していますが、到着に数日かかるそうです” ”蟻が!蟻が、皮膚の下を――” ”残り、12人” ”こんな南国にも、蛍はいるんですね。ほら、こんなにも綺麗” ”残り、8人” ”お医者様はまだですか!このままでは、皆……” ”残り、4人” ”いいえ、適応者は見つかりません……残った2名に賭けるしかありません、司教” ”残り、1人” ”ここに来たのは何人だったか、覚えていますか?” ”13……13番目は……貴方、です” PR |
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神成 いのり
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