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From: GodHand_k <kkannari@xxxx.xxx.ne.jp>
To: いのりん <inori-k@xxx.xx.ne.jp> Subject: 夏休み チチ キトク スグ カエレ パパ ヨリ PS:良かったら上人君も連れてくるように。死ぬ前に一度顔を見ておきたいので。 ―― 「……」 結社【黄金と刃】。 の、事務用PCの前で頭を抱える私こといのり。 とにかく、里帰りせよという命令らしいのは分かった。問題は、うーちゃんを……上人を連れて来い、とのこと。 この学園に入学して、もう一年が経つ。 この一年の間に、色々な事があった。うーちゃんとの再会。結社への入団。 依頼。プール。戦争。 ……何よりも、結社で過ごした皆との時間。 そんな中、ともすれば忘れてしまいそうな事実がある。 うーちゃんは、神井・上人は……両親を、その手で葬っているのだ。 そして神井家と私の生家である教会は同じ街に、しかも近所にある。 あの街に連れて行けば、上人に辛い記憶を甦らせてしまうのではないだろうか。 「……どうしました?何やら、心ここにあらずといったようですが」 「あ、は、はいっ!?なんでもありませにょ」 「にょ? ……ああ、メールを見ていたのですか」 後ろからモニタを覗き込む上人。 「あ、だだだダメですっ!見ちゃダメですっ!」 「なんですかその慌てようは。ますます怪しいですね」 「いえそのあのええと」 「そういえば」 くるりと踵を返して、天気の話をするような軽さで話を転換する上人。 「もう夏休みですが、いのりちゃんは何か予定でも?結社員の中には里帰りする人もいるようですが」 「ええ、私も――あっ」 しまった。 なんて 誘導尋問 。 もうどうにもなれとばかりに、私は言葉を続けた。 「私も里帰りしようと思っています。父が、うううう上人様もどうかと申しておりますがっ!」 「ええ、いいですよ」 拍子抜けするくらいあっさりとした肯定の言葉。 こうして私達は、故郷へと向かうのだった。 PR |
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